撮影日及び時間
平成24年5月3日(木)
11:00〜16:00
場 所
岐阜県垂井町
天 候
晴
梶原平三誉石切
鶴岡八幡社頭の場
石橋山で敗れた頼朝が再挙を図ろうとしていた。六郎太夫は、娘の許婚が、源氏再興のために三百両を調達しようとして苦労しているのを知り、伝家の宝刀を売ることを決意する・・・という背景があって幕があがります。
「鶴ケ岡八幡宮社頭」の場
平家方の武将大庭三郎景親と弟の俣野五郎景久が気晴らしの参詣に来ていた。
そこへ、当時はまだ平家だった梶原平三景時も参詣に訪れ、勝利を祝って一同で盃を交わすことに。
ほどなく、六郎太夫が娘の梢とともに大庭を訪ねて来る。
大庭が以前から欲しがっていた家宝の名刀を売りたいと、やって来たのだ。
刀の目利きに定評のある梶原が鑑定することになった。「一点曇らぬ銘作」と梶原は太鼓判を押すが、小意地の悪い俣野は
「いかなる名刀でも切れ味が悪くては」などと言うから、六郎太夫は、「二つ胴もたやすい」と伝えられる重宝だ、と主張する。
そこで、梶原が二つ胴の試し斬りをすることになった。
だが、死罪の決まった囚人といえば剣菱呑助ひとり。
折から、頼朝が三浦大助を頼んで城に立て籠ったという知らせが届き、刀などはもうどうでもよくなった大庭は父娘を帰そうとする。
が、必死の六郎太夫は、ありもしない二つ胴の証文を取りに娘を帰すと、なんと、自分が二つ胴のひとつになろう、と言いだした。
そうして、六郎太夫が下になって、いよいよ試し斬り。戻ってきた梢が嘆く中、梶原は気合もろとも刀を振り下ろした。その刀は、科人を真っ二つにし、しかし六郎太夫を縛った縄を斬ったところでピタリと止まった。
つまり二つ胴は失敗。大庭と俣野は梶原の目利き違いをなじって帰っていく。
(実際は失敗ではなく、六郎太夫を切らなかった・・・ということでしょうね)
さて、その続きは ⇒
後 記
3日はいい天気で、垂井の町は、囃子や義太夫がいたるところで聞こえ、お祭りの雰囲気を高めます。会場(会場と言っても路上ですが・・)では、今年の一番山である西町の子供歌舞伎「梶原平三誉石切」が演じられていました。大人顔負けの歌舞伎役者です。
昨年度の写真。ある祭りフォトコンテストで入賞しました。
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立っているのが梶原殿、向こうの二人が大庭殿と俣野殿、右にいるのが六郎太夫と娘の梢
ガラス窓を背景に…ちょっとレトロ風
六郎太夫が娘の梢と名刀を売りに…
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娘を返し自ら試切りの一つになろうと…
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囚人の下に六郎太夫が・・・いざ、試切り
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二つ胴切りは失敗・・・梶原をなじる大庭と俣野
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顔をつぶしたことになり梶原に申し訳の立たない六郎太夫は
刀で自害しようとするが
源氏に縁のその刀を買おうと梶原が言いだした
今は平家方の侍でも
心は頼朝の守護侍だという本心を明かし
さらに
名刀の証拠として
石の手水鉢を真っ二つに
六郎太夫が「斬り手も斬り手」とほめると
梶原は「剣も剣」と賛えるのだった。
最後は、役者勢ぞろえ、もちろん、拍手喝采
子供とは思えない出来栄えでした・・・お見事!お見事!
このあと
二番山・三番山の子供歌舞伎を撮りに・・・
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